2021/06/05
<コラム>スプリングマットレスを取り扱いしない理由って何?
当店は寝具専門店であり、ベッド専門店です。
ありがたいことに、マットレスやベッドのご相談が
年々増えてきています。
きっかけは人それぞれ。
朝起きた時の腰や身体の痛み、
お引越しや新築、リフォーム
ご結婚や一人暮らし・・・などなど。
きっかけは人それぞれですが、
皆さん共通していえるのは
「ぐっすり眠れるマットレス」
「自分に合ったマットレス」
です。
寝具専門店として、しっかりお話をお伺いして
いろいろな角度から専門知識をフル活用して
ご提案できるのが、寝具専門店の強みであり、
お客様にご相談いただけるのが、とても嬉しく思います。
さて、当店で取り扱っているマットレスのお話です。
当店で取扱っている主なマットレスは
・西川 FIT LABO パターンオーダー
(中反発ウレタンマットレス)
・西川 FIT LABO
(高反発ウレタンマットレス・中反発ウレタンマットレス)
・昭和西川 ムアツ スリープスパ
(高反発ウレタンマットレス)
・昭和西川 2FORM
(ウレタンマットレス)
・マニフレックス
(高反発マットレス)
・ビラベック ミルフィマットレス
(天然ゴムマットレス)
・日本フクラ HYPERFLEX
(高反発マットレス)
・日本フクラ INCOON
(高反発マットレス)
・西川 ローズラジカル
(高機能ポリエステル)
です。
ベッド用、フロア兼ベッド用の3つ折りふくめ
どれも、鋼鉄のバネ(コイル)を使わない
スプリングレスのマットレスです。
マットレスの接客の時に
「スプリングマットレスはないですか?」
とよく質問されます。
確かに家具屋さんや量販店に行けば
ポケットコイルに代表される
スプリングマットレスがたくさん並んでいます。
ベッドで有名なシモンズ、フランスベッドなどは
スプリングマットレスですし、
皆さまが自宅で使っている
ベッドマットレスの多くがスプリングだと思います。
ちなみに、ヨーロッパではスプリングマットレスは敬遠されます。
日本でも、ノンスプリングが近年普及しています。
当店でも昔はスプリングマットレスを販売していました。
スプリングマットレスの取り扱いをやめた理由は、
①硬い寝心地のものが多いから。
②処分が大変で、環境にもやさしくないから。
③微量ながら電磁波がでているから。
④寝心地の調整ができないから
という理由です。
①硬い寝心地については
日本人は敷き布団で寝る文化が強く、
フカフカのマットレスに慣れていないことが多いです。
柔らかめよりも硬いマットレスを好む傾向があるので、
ベッドメーカー側もおのずと、
販売しやすさを求めて製造しています。
硬いマットレスが悪いという訳ではありませんが、
体へのフィット感が少なく、
肩を圧迫したり腰のくびれに、
隙間ができやすいのも事実です。
細身の体型の人でも楽に眠れるように、
横向きで寝ても肩や背中に
負担がかからないようにするためには、
金属入りでは不向きです。
当店ではノンコイルマットレスで、
柔らかめ~硬めまで幅広い寝心地で
ご提案できるようになっています。
②処分についてですが
これから新しくベットを購入しようと考えている方に
捨てるときのことをお伝えするのは
なんだか変かも?と思いますが、
大切なのでしっかりご案内します。
スプリングマットレスの廃棄・処分は大変です。
また地球環境やゴミ処理の問題にとって大きなリスクとなります。
マットレスの処分は各自治体によってそれぞれですが、
スプリングマットレスにおいては
そのまま捨てることができません。
市のクリーンセンターで、工具で解体します。
生地を剥がして中に敷かれている
クッションや詰め物を取り除きます。
そして金属スプリングを手作業で外しながら
素材ごとに分けていき、
それぞれのパーツごとに
処理をしていかなければなりません。
天然ゴムなら樹液を固めた自然素材なので、
土に還ることもできるし、リサイクルも可能です。
高反発ウレタンフォームは小さく裁断して
可燃物として処理することができます。
スプリングマットレスと比較すると
作業にかかる労力は圧倒的に少ないです。
※尚、当店ではマットレスお買上げの方には
不要なマットレスは無料でお引き取り致します。
お気軽にご相談ください。
③電磁波についてですが
身体への影響や負担が少ない微量ではありますが
ヨーロッパでは敬遠されています。
④寝心地の調整ができない
スプリングマットレスにもたくさんの種類があり、
柔らかめの寝心地を実現しているものもあります。
ただ、合う寝心地は人それぞれ。
既製の寝心地では合わない方も多数みえます。
ノンコイルマットレスなら、
ウッドスプリングやサポートバーなど
寝心地を調整する手段もいろいろ。
マットレスは10年~15年という
長い期間使用する寝具です。
その後のアフターフォローは
どこまでできるのかはとても大切で
経年後の体型の変化にも
対応できると嬉しいですよね。
結論、眠る人に寄り添い優しいのは、
ノンコイルマットレスだと思います。
マットレスを選ぶとき、もちろん寝心地が第一優先です。
楽に眠れるかどうか。
眠ることが楽しいものになるかどうか。
自分の体に合っているかどうか。
という点が大切です。
そのあとに、
耐久性や取り扱いのしやすさ、
アフターメンテナンス
処分の問題、環境への配慮などを
プラスしていただけると嬉しいなと思います。
寝具の選び方や体験、体型測定からのマットレス診断など、
当店は快眠が見つかるお店です。
ぜひお気軽にご相談くださいね。
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