2018/08/12
<コラム>マットレスに寿命ってあるの?
「マットレスの寿命ってどのくらい?」
「マットレスはずっと使えるんじゃないの?」
お客様からとてもよく聞く声です。
マットレスの寿命・・・もちろんあります。
そもそもマットレスにはいろいろな種類があります。
鋼鉄のバネを使用した「スプリング」や「ポケットコイル」、
西川の凸凹構造や高反発などの「ウレタン」、
天然ゴム素材の「ラテックス」、
などなど・・・他にも様々な種類の物が出回っていますが、
一般的な目安は8年~10年程度です。
中には量販店などの商品では5年ともたない物もあります。
まずはマットレスの品質や仕様で変わってきます。
それぞれ簡単に解説していきましょう。
たとえば最近多い、ポケットコイルのマットレス。
これはポケットコイルを何本使用して身体を支えているかが大事。そこが価格に比例します。
大人一人の体重をしっかり支えて良い寝心地のものは、構造や配列にもよりますが、
シングルサイズで1000本が目安。
そのくらいの品質で10年使える物ってけっこう高額。
中材が鋼鉄で汗が中まで貫通するので、汗の塩分による中の金属のサビってけっこう早いです。
次に、当店で扱っている西川に代表される「点で身体を支えるマットレス」は
高密度で通気性の良いウレタンを使用していてもやはり10年程度。
また、スポーツ選手がイメージキャラクターのイタリア製の高反発マットレス。
10年保障付きなものが多いですが、
そもそもが湿度の低いヨーロッパの仕様の商品ですので
湿気の多い日本での使用では、手入れをよほどしっかりしないと
湿気によるウレタンの劣化でへたりが早く10年使うのは厳しいかと・・・。
特に汗をかく方は、すぐへたってしまったという声を良く聞きます。
そしてもう一つは使う人や環境も関係してきます。
寝返りを打つ回数や体重や背中の凸凹のライン。
使う人の体重がマットレスの硬さに相当するものかどうか。
湿気がたまりやすい部屋なのかどうか。
など挙げたらきりがありませんが、
専門店などで購入したしっかりした品質の製品であれば
“10年が一つの区切り”という言い方が適切であるといえます。
ただ10年経っていなくても
寝心地の違和感や身体の不具合、へたり、
きしむ音(スプリングやポケットコイルのもの)などを
少しでも感じるようになったら、
買い替え・睡眠環境の見直しのサインと考えた方がよいでしょう。
マットレスはそう何度も買い換えるものではありません。
せっかく買うのだから、しっかりした品質の自分の身体に合う寝心地のものを
選びたいですよね。マットレス選び、
「ベッドは家具ではなく寝具です」
ぜひ眠りの専門店である、寝具専門店におまかせ下さいね!